まの付く言葉
毎日すりこ木食わぬ者なし
現在のようなすりみそのない時代には毎日粒みそをすりばちでこすったものを用いた。
みそをするにはすりこ木を使うので、ほんの少しずつでも減ってゆく。
その減った部分はみそ汁の中に入っているわけだから、毎日すりこ木を食うことになる。
これは中国でできた言葉である。
●舞々(まいまい)と鮨の飯は辻の犬も食わぬ
時世に適さない、食用にならないなど値打ちのないもののたとえ。
舞々とは幸若舞である。声明(しょうみょう)とインド相伝の梵唄(ぼんばい)の曲節をとり入れて、
軍記物語を太鼓小鼓にあわせて謡い、舞う者は立烏帽子に大口袴を着用して扇拍子で
行うものであるが、後にすたれてしまって見る人はほとんどいなくなった。
また、ここでいうすし飯は自然発酵のすし飯を作る際、加える飯のこと。
発酵促進のために用いるものであるから、食べないで払い落としてしまう。
それに一種の臭気もあるし、犬も食わないのは当然である。
●まかぬ種は生えぬ。
よく使う言葉である。種をまいてこそ芽が出るのであって、
原因なくして結果はないということ。
●まぎらを食わせる
人をだますことをいう。「まぎら」は紛(まぎらわ)しい、ごまかしの意である。